診療のご案内

診療のご案内

耳・鼻・のど・頸部の疾患を対象として診断・治療を行います。

内科的治療から外科的治療までを行う外科系に属する診療科です。

耳鼻咽喉科の守備範囲は耳・鼻・のど・頸部の狭い領域と考えられがちですが、 この領域には聴覚・嗅覚・味覚を司る耳・鼻・舌という重要な感覚器が含まれ、さらに食物を摂食、咀嚼、嚥下し、 また発声・構音するという機能を有する

口腔・咽頭・喉頭という運動器官が含まれます。 また甲状腺(ホルモンを分泌する器官)や耳下腺や顎下腺などの唾液腺も守備範囲に含まれます。

言い換えれば人間として生活していく上で必要不可欠な感覚器官・運動器官を有する領域の疾患を受持つ科であるともいえます。

日常診療では額帯鏡や内視鏡、顕微鏡を用いて視診を行い、さらに様々な生理学的検査、画像検査の情報も活用し総合的に診断を行います。

 

診療体制

外来は外来棟の3階にあり、診療はすべて個室のブースになっています。

当院の耳鼻咽喉科外来は午前の一般外来・個人外来(教授・准教授・講師)と午後の専門外来に分かれています。

一般外来は専門医資格を取得した講師・助教・医員が担当しています。また教授・准教授・講師はそれぞれ個人の外来を行っております。

専門外来は各分野を専門とする教授・准教授・講師を中心にチームで担当しています。 手術治療を要するケースに対しては、 疾患別に4つの専門診療チーム(耳、喉頭・気管・食道、腫瘍、外来(鼻・良性腫瘍))で診療にあたります。これらは各専門外来ともリンクしています。

病棟は新病棟10階北ウイングにあり、病床数は44床です。入院患者の方の診療、手術は各専門コースの責任者のもとに研修医、医員、助教が担当しております。入院患者の方の内訳は、中耳疾患、頭頸部悪性腫瘍、鼻副鼻腔疾患、咽頭・扁桃疾患、構音障害、喉頭疾患、 気管・食道などの手術症例が大部分を占めますが、悪性腫瘍の化学療法、急性の難聴やめまいの保存的治療例も含まれます。

手術件数は、中央手術室で行う全身麻酔下に限っても年間850件あります。耳科手術が4分の1を占め、人工内耳手術、外耳道形成術、鼓室形成術、アブミ骨手術を中心に行っております。鼻副鼻腔手術は、内視鏡下に行い、全体の4分の1を占めています。後鼻神経切断術なども行っています。音声外科、喉頭・気管・食道科手術は全国的にもユニークな存在で、喉頭微細手術の他、 被裂軟骨内転術、喉頭枠組み手術、声門閉鎖術などを行い、全体の4分の1を占めます。頭頸部外科は癌研や国立がんセンターで修練した内容を継承し、 舌・口腔・咽頭・副鼻腔・喉頭・下咽頭のほとんどの進行癌に対して 摘出術とともに一期的再建を行っています。そのために消化器外科、脳外科の応援をしばしば依頼し、かつ再建術は、形成外科に協力してもらっており、全体の5分の1を占めています。この他、甲状腺や唾液腺の悪性腫瘍、良性腫瘍などに対する手術を行っています。

手術は全身麻酔下に中央手術室で月曜日に2例、水曜日に3列、金曜日に2列行っています。このうち耳手術は月・金、腫瘍は月・水、 鼻副鼻腔は水、音声、気食は金曜日に行っています。またこの他に、外来でも毎週10数件近くの局所麻酔手術 (鼓膜切開チューブ留置、鼓膜形成術、下甲介粘膜レーザー焼灼、鼻内内視鏡手術、声帯内注入など) を行っています。

毎週火曜日早朝に術前検討会、木曜日早朝に手術報告会、火曜日午前に准教授回診、木曜日午前に教授回診が行われ、全員で情報を共有するとともに、安全で安心な医療を心がけています。

 

治療方針

一般外来、専門外来ともに教授・准教授・講師を中心に、それぞれの症例について検討し治療方針の決定にあたります。 当領域の患者さんに対する診療の特色は、生命的予後と、機能的予後の両面の配慮を要することにあり、診療に当っては人間性を重視しています。 手術適応や方法については、週に1度開催している術前検討会において教室全体で検討した上で決定しています。