老年病科での研修や研究を考えている先生方へ

老年病科での研修・入局を考えている先生方へ



 高齢者は多くの病気を持っていることが一般的です。また多くの薬を飲んでいることがあります。介護者の介助がないと生活できない人もいます。中にはある病気が原因で他の病気が治療できないこともあります。

 老年病科は高齢者における総合診療科的な特徴を有し、認知症やうつ、動脈硬化性疾患、心不全、肺炎、COPD、骨粗鬆症などの疾患だけでなく、転倒や尿失禁、不眠など老年症候群といわれる治療が必要な症状をすべて治療・管理していくことが仕事です。とくに認知症のような疾患の管理では、疾患の診断のみならず合併症の管理や家族への指導、家庭環境への介入など、看護師・薬剤師・ケアマネージャー・介護士との多職種連携を行うなど老年病医の存在意義は年々大きくなっております。
 どこの診療科へ行けばよいか分からない、はっきりとした病名が分からないなど、現在の臓器別の診療にそぐわない患者さんが集まるため、確定診断前の検査、診断、治療の全過程を経験できることも、研修のうえで、たいへん役に立つと思われます。また他院では診断できなかった症状・病態を追求して診断していくことを当科では重要視しています。 さらに、高齢者の救急診療では、臓器別の診療科が対応できないケースも多く、当科への 緊急入院例は多く、救急診療を数多く経験できます。

 2年目以降の専門研修のカリキュラムについては、各先生方の希望を配慮して対応します。3年目に大学院入学を目指して研究を行う人や当科の病棟において専門研修を続ける人、さらには数年他の専門を学ぶために他院にて診療を行う人などさまざまです。
ただし、一年は当科にて病棟受持医として臨床研修を積んで頂くことをお勧めします。他の病院ではなかなか老年医学の根幹を経験する機会を積んでいただけるとわれわれは確信しています。

老年病医は、すべての疾患を把握し、各疾患それぞれをどのように治療管理をすれば最善の効果をもたらすことができるかの判断を行う高度な知識と判断が求められる医師です。急性期病院という専門分科した環境では軽視されがちな分野ですが、超高齢社会を生き抜くという社会の需要に対して唯一応えていける医療と考えています。国内での活動のみならず、世界、特に高齢化著しいアジア諸国の老年病医との交流が活発となっております。 専門研修、大学院入学、 入局をご希望の先生、ご質問のある先生は、老年病科庶務幹事までご連絡ください。

 連絡先 小島 太郎(庶務幹事) E-mail geriatric-office@umin.ac.jp

  • 東京大学医学部附属病院内科後期臨床研修プログラム


  • 東京大学医学部附属病院 老年病科 〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 TEL:03-3815-5411(代表)
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