教授挨拶 of 東大皮膚科ホームページ

教授挨拶

顔写真.jpg

東京大学医学部皮膚科学教室
教授 佐藤伸一

1.東京大学医学部皮膚科学教室の発展

 2009年7月に東京大学に着任して以来、約5年が経過しました。この5年間、研究を広く展開するために、大学院生を増やし、動物実験施設を開設し、フローサイトメトリーなどの最新の研究機器を充実させてきました。その結果、英文論文も飛躍的に増加しました。また研究医育成という観点から、まだバリバリに働ける30歳代前半での留学を奨励し、今年は大学院卒業と同時に5名が留学しました。
 一方、関連病院での皮膚科医の増加、関連病院への医師派遣の安定化、さらには新たな関連病院への派遣など関連病院での皮膚科診療の充実も図って参りました。東大病院においても、診療科としての皮膚科の価値を上げる努力を行い、2013年度はその経営努力が評価され、人員増を達成することができました。また、女性医師が出産後に大学で働く場所を提供すると共に、出産後のキャリア支援も行ってきました。その結果、着任時66名であった教室員は、107名に増加し、皮膚科研究、診療、教育において、国際的にも大規模な拠点となったものと考えております。

2.東京大学皮膚科学教室の運営

 教室運営に当たっては、従来通り、「人を大切にし、人の役に立つ」という教室の理念に基づいて行って参りたいと考えております。教室員だけではなく、患者さんも含めて広く社会の役に立ち、東京大学皮膚科学教室の社会的責務を果たしたいと考えています。
 また、「人を大切にし、人の役に立つ」ことは教室員どうしにも当てはまります。お互い助け合って、誰かが困っていたら、自分から自発的に手を貸してあげて欲しいと思います。何かの縁で一緒に働くのですから、働きやすい、雰囲気の良い教室を創りたいと考えています。

3.東京大学皮膚科学教室の目標

 東京大学皮膚科学教室の目標としては、「日本そして世界の皮膚科学のリーダーを育成する」を掲げています。この目標は、必ずしも大学教授を輩出することだけを意味するものではありません。もちろん次世代の皮膚科のリーダーとして、大学教授を育成することは最も重要な目標であることは論を待ちません。しかし、ここで意味するリーダーは、臨床のリーダー、地域診療のリーダーなど様々な領域で皮膚科を牽引していく、広い意味のリーダーです。従って、皮膚科研究の領域で、日本そして世界の皮膚科学のリーダーを多数輩出するとともに、皮膚科臨床や地域医療のオピニオン・リーダーを輩出することも東京大学皮膚科学教室の社会的使命と考えています。

4.東京大学皮膚科学教室の多様性

 以上の様な観点から、今後は多様性がキーワードになってきます。まず、東京大学皮膚科学教室は、多数の大学院生を教育し、研究を奨励し、世界に研究を発信していく教室でなくてはなりません。しかし、同時に臨床病院で皮膚科の価値を高め、皮膚科臨床の最先端に立って、情報を発信していけるような人材の育成も重要と考えています。さらには、多様性という観点からは、女性医師のキャリア支援を行い、質の高い女性皮膚科医師の教育を担う責任を果たしていきたいと考えています。
 東京大学皮膚科学教室は、このような社会的ミッションを果たすべく、診療、教育、研究に誠心誠意努力していきたいと思っております。暖かいご支援を賜りますようどうか宜しくお願い申し上げます。

略歴

平成27年 4月現在

氏 名(ふりがな) :
佐藤 伸一(さとうしんいち)
生年月日:
昭和38年8月9日(51歳)
現 職:
東京大学大学院 医学系研究科 皮膚科学 教授
略 歴:
平成1年3月 東京大学医学部医学科卒業  
平成1年6月 東京大学医学部皮膚科学教室に入局
平成1年7月 東京大学医学部付属病院 皮膚科 助手
平成7年1月 医学博士(東京大学)
平成6年12月 米国デューク大学 免疫学教室に留学
       (B細胞の分子細胞免疫学を研究)
平成9年7月 金沢大学医学部付属病院 皮膚科 講師
平成14年4月 金沢大学大学院 医学系研究科 皮膚科学 助教授
平成16年9月〜   長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 皮膚病態学 教授
    21年9月
平成21年7月〜 東京大学大学院 医学系研究科 皮膚科学 教授
平成26年4月~ 東京大学医学部附属病院 病院長補佐
平成27年4月~ 東京大学医学部附属病院 副院長(安全、教育・研修、看護担当)
         医療評価・安全部 部長
         教育・研修部 部長
受賞:
2003年度 第4回 日本研究皮膚科学会 (JSID) 賞

2005年度 第16回 アボット ジャパン・リウマチ性疾患臨床医学賞

所属学会:
日本皮膚科学会 (理事、代議員、専門医), 日本研究皮膚科学会 (理事長),日本臨床免疫学会 (理事), 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会 (理事), 日本皮膚悪性腫瘍学会 (評議員), 日本乾癬学会 (評議員), 日本アレルギー学会 (専門医、指導医),日本免疫学会, 日本リウマチ学会, 米国リウマチ学会, 米国免疫学会, 米国研究皮膚科学会など
Editorial Board:

平成16年~19年
Advisory Editor, “Arthritis and Rheumatism”

平成15年~21年
Section Editor, “Journal of Dermatological Science”

平成19年〜現在
Editorial Board, “Fibrogenesis and Tissue Repair”

平成21年〜現在
Editorial Board, “Scleroderma Care and Research”
専門分野:
1. 膠原病, 特に強皮症の臨床と基礎

2. 自己免疫, 抗核抗体

3. 細胞接着分子による炎症機序

4. アトピー性皮膚炎

5. B細胞の免疫学